ボルトナットは物と物を結合するための部品であり、いかなる機器においても欠かすことのできない重要な部品のひとつです。
また、ボルトナットの締結状態がその機器の品質に直結するといっても過言ではありません。
ボルトナットが原因で発生するその不具合、当社と共に解決しませんか。
当社では、長らくボルトナットに塗布する潤滑剤の開発を行ってまいりました。その開発過程で構築したボルトナット締付け時におけるノウハウ及び開発時に係わって頂いた企業様や研究者様の人的ネットワークが当社の強みです。
1.現状の機器製品の問題点、改善点についてリサーチを行う。
2.以下を総合的に進めていくことで、御社と共に締付け時の適正トルク、適正なボルトナット、適正な潤滑剤を探っていく。
・実機を想定した検証テストを行い、締付け時の現状リスクを確認する。
・実際の部品や座面を用いて、トルク-締付け軸力の試験を行い、ネジ締付け時の現状リスクを確認する。
・強度解析を用いて、適正トルク、適正部品等を探っていく。
・現状の使用環境を考慮してデータを取得しながら適正な潤滑剤を確認する。
3.提案仕様お見積もり
4.各提案部品及びボルトナット潤滑剤にて、御社にて評価テストを行う。
5.採用。
【 アドバイザー 】
神戸大学 名誉教授 福岡俊道
工学博士
[ 専門分野 ] 材料力学、機械要素、計算力学
[ 学会活動 ] 日本機械学会(フェロー、CAE技術者上級アナリスト)、アメリカ機械学会、日本マリンエンジニアリング学会
安全で効率的な機械設計、壊れない機械構造物の設計・組み立てを目標として、数値解析と実験によるボルト締結体の熱・力学挙動の解明に取り組んでいる。ボルト締結体に発生するトラブルは、機械的な外力だけでなく、高温/低温の熱負荷によって発生する場合もあることから、異材界面を含む接触熱抵抗の実用的な評価式を確立し、学会に提案している。ねじに関する著書として「技術者のための ねじの力学 ~材料力学と数値解析で解き明かす~」(コロナ社 2015年)、およびその内容をバージョンアップした英語版「The Mechanics of Threaded Fasteners and Bolted Joints for Engineering and Design」(エルゼビア社 2022年)がある。
[ ねじ・ボルト締結体に関するコメント ]
ねじは、機械構造物においてもっとも多く使用されている機械要素であるにもかかわらず、普段その存在が意識されることはない。しかしながらひとたび事故が発生すると、その根本的な原因として、マスコミで大きく取り上げられる。ねじは1841年にウィットウォースによって初めて規格化されて以来、ねじ山の角度が55°から60°に変化したことを除くと大きな変化はない。一方、ねじで締結された部分に作用する外力は上昇の一途をたどっており、そのことがねじ締結部の設計・安全管理を難しくしている。「目標軸力で締結する」「疲労破壊しない」「ゆるまない」はねじに課された三大難問であり、それらの問題がクリアできれば、ねじが抱えるほとんどの問題は解決できると考えられる。